ズドンといこう!|【書評】「突き抜ける!」時間思考術 自分をうまくアウトプットする方法

「突き抜ける!」時間思考術
「突き抜ける!」時間思考術午堂登紀雄

インデックス・コミュニケーションズ 2008-06-20
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「突き抜ける」とは、筆者自身の
ニート→ダメ社員→コンビニ店員→経営コンサルタント→資産3億円を得る→会社経営者へ
という道をたどってきた模様を指しています。
そんな筆者が、時間をどう管理し、どう思考していたのか。それを解き明かしていく一冊となっています。

目次
第一章 いまの生活スタイルを変えずに、最高効率をたたきだす!
第二章 ムダな時間を有効に変えて「突き抜ける!」
第三章 常識をくつがえして「突き抜ける!」
第四章 時間を資産に変えて「突き抜ける!」
第五章 人生を思考して「突き抜ける!」

本書は、時間思考術と銘打ってますが、時間に限らず、どの様な思考・取り組みが自分の枠組みを壊し、「突き抜ける!」ために必要かが書かれています。

特に刺激をうけた三つの主張

  1. 「効率化」だけが重要ではない
  2. お金は取り戻せるが、時間は取り戻せない
  3. 自分を枠組みを壊し、広げる
1.「効率化」だけが重要ではない

「何のためにそれをやるのか」という目的とその目的達成に向けたクオリティを追求しなければ、上手な時間の使い手とはいえません。
その先にある最終目的は、自分にとって充実した人生につながっていくのかということです。

仕事を効率良くこなし、時間をつくることができたとしても、そのできた時間でなにをするかがはっきりしていなければ、結局はできた時間を持て余すことになりかねません。
時間をどうするか。そのゴール地点を見失ってはいけないぞという警告だと思います。「いかに効率化し、時間を生み出すか」が目的ではなく、「時間をどう扱えば、充実した人生をおくることができるか」が目的であり、そのために効率化が必要ではあればすべき。必要なければしなくてもいい。そこを履き違えては、「突き抜ける!」ことはできないのでしょう。

2.お金は取り戻せるが、時間は取り戻せない

いやー、刺激的なことばです。

お金を余計に払うことによって、より快適で集中できる時間が生まれるのなら、積極的に投資としてやったほうがいいのです。

こう主張する筆者は、実際に電車で時間が細切れになるのが嫌なときや、電話をすべきときなどは躊躇いなくタクシーを選ぶようです。また、新幹線のグリーン車、飛行機のビジネスクラスを利用することも勧めています。
"ただ快適さを求めて"グリーン車ではなく、"快適な「仕事場」を作り出すために"グリーン車ビジネスクラスを選択する。目的がとても明確です。いかに「時間」をかけがえのない大切なものととらえているのかが伝わってきます。
そんな、『時間>お金』という考えは持ち合わせていなかったので、とても刺激的です。たしかに、お金をかけて生み出した「時間」は、普段の「時間」と違ってお金をかけている分、「やらなければ!」という気持ちにさせてくれ、有効な投資といえるのかもしれません。

3.自分を枠組みを壊し、広げる

情報は発信すればするほど、広がります。人は紹介すればするほど人脈が増えます。お金も使えば使うほど、あとで戻ってきます。
ヒト、カネ、情報の財産は使わないでためておいても、何の役にも立たないので、どんどん使いましょう。

自分の枠組みを壊すためには、様々な情報を吸収し、いろんな方と接することが不可欠だと思います。自分以外の他とが交わることで、新しい何かが生まれて、自分の変化を引き起こすことができる。なので、自分の枠組みを壊すためには、まずは自分を開き、情報・人・お金を吸収する態勢をつくる。そんな心掛けが、ものすごく大切であるのかもな、と感じました。
また、筆者は本選びの際も"自分の枠組みを壊し、広げる"ことを意識しているとの事です。
自分と全く違う考えの本もよく読んだり、主張が正反対の二冊の本を同時並行で読んだり。読書に対する姿勢も徹底しています。ぼくはどうしても自分の趣味、嗜好で本を選んでしまうので、少し見習いたいところです。

まとめ

本書全体を通して、筆者の考えの確固たるものを感じます。時間・お金の捉え方、人とのつながり、行動する姿勢。どれもが「何のためにそれをやるのか」が明確です。
そしてすべてが、「どう自分の人生を充実させるか」をベースにしているように感じます。すごく単純ですが、徹底してそれを考え、実行することが本当に必要である。そのことを、一冊をかけて伝えてくれているのかもしれません。

編集後記

ぜんっぜん関係ない話ですが、今日フルマラソンを走ります。初です。未知です。挑戦です。
一応半年ほどトレーニングしてきたのですが16km以上は走ったことがないので、そこから先が勝負どころです。
完走目指して、頑張ります!

では、お読みいただきありがとうございました!