最高時速240kmの場所から物語が始まる #5novels

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小説が大好きだ。最近はめっきり読むことが少なくなり、一番好きな作家、伊坂幸太郎の作品しかチェックしなくなったものの、それまでは多くの作品を読んでいた。

基本的に、あえて言えば「作家集中型」な読み方をしており、ふと手に取ってみた小説を読んでそれに「おもろっ!」ってなったら、それを書いた作家さんの本を集中的に読む。伊坂幸太郎しかり、真保裕一しかり。

そんな小説好きなぼくが、@Ryoannaさんのこのエントリを読んで感化されないわけはないわけで。



重力を忘れる小説 #5novels - #RyoAnnaBlog
紹介されている本、すべて読もうと思います。


わりとすんなり選べた5novels、どーんといってみよう。

容疑者xの献身

花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。彼は当初この事件に傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。
@Ryoannaさんも5つのうちの一つにあげていたが、ぼくもこの作品が真っ先に浮かぶ。ぼくを小説の世界に招き入れてくれたのが、この作品を書いた東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」。そこから東野作品にどっぷりとはまり、やがて様々な作家さんの本を読むようになった。

ぼくがおもしろい作品の一つの基準としているのが、「2回目でも楽しめるか?」。この「容疑者xの献身」は、むしろ2回目のほうがおもしろいと感じた。1読目にはそのトリックに驚かされ、2読目は石神の悲しい愛に心打たれた。

奪取

手塚道郎、22歳。無職。友人の西嶋雅人がヤクザにはめられ作ってしまった1260万円の借金を返済するために、2人は偽札作りに挑む。ATMから紙幣判別機を奪取し、機械にのみ通用する偽札を作りあげるが、その一部始終をヤクザに嗅ぎつかれてしまう。途中で知り合った水田鉱一という老人に道郎は助けられるものの。。。
偽札作りがテーマの痛快な作品。真保裕一に、この「奪取」を読んだことからはまった。ただただ単純におもしろく、楽しめる作品。偽札作りの解説のすごく精緻に描かれていて、すごい。主人公の成長する姿もまた楽しく、ラストの疾走感もいい。読後、「おもしろかったー!」と思いたいなら、この作品を。

ZOO1,2

短編集。収録作品は

ZOO1
  • カザリとヨーコ
  • SEVEN ROOMS
  • SO-far そ・ふぁー
  • 陽だまりの詩
  • ZOO
ZOO2
  • 血液を探せ!
  • 冷たい森の白い家
  • Closet
  • 神の言葉
  • 落ちる飛行機の中で
  • むかし夕日の公園で
個人的に短編集はあんまり好きではないが、乙一作品の短編集は好き。この「ZOO」はもちろん、「GOTH」もおもしろい。「なんでこんな話を思いつくんやろう?」と驚くばかり。乙一作品はなかなか個性が強いが、一度読んでみるのはいかがか。

スナーク狩り

元恋人から結婚式の招待状を受け取った慶子は、屈辱に怒りを覚える。復讐のためにある準備を整えて結婚式に向かう慶子。一方、釣具店勤務の織口は慶子が趣味で銃を持っていることを知り、ある計画を実行に移す決断をする。完全な計画のはずが思いがけない出来事で思いがけない事態に。復讐実行までのタイムリミットは24時間。復讐に気が付いて追いかける修治は、復讐を止める事ができるのか?
一気に読んでしまう、疾走感抜群の作品。話はテンポよく進み、特にラストのスピード感がすごい。ハラハラドキドキする鼓動と作品のスピード感が相まって、どんどん引き込まれていく。宮部みゆきの作品は、他に有名なものがたくさんあるが、このスナーク狩りが一番のお気に入り。

ラッシュライフ

若い女性画家。泥棒を生業とする男。父親を自殺で失い神に憧れる青年。不倫相手との再婚を企むカウンセラー。職を失い途方に暮れる男。いくつものストーリーが絡み合い、物語は意外な展開を迎えてゆく。
大好きな伊坂幸太郎作品。伊坂さんの作品はどれも好きだが、このラッシュライフはとてもおもしろい。2回目のほうがおもしろいと感じた作品。一人ひとりの物語が、バラバラに進行しつつもピースがはまっていく感覚が、いい。「陽気なギャングが地球をまわす」で興味を持ち、「オーデュボンの祈り」で心をわしづかみにされ、この「ラッシュライフ」で伊坂幸太郎に夢中になった。

おわりに

世の中には、自分の知らない素晴らしい小説が、まだまだわんさかあることだろう。そんな素晴らしい作品と出会える機会をあたえてくれる、#5novelsという企画。たくさんの方が参加して、自分の思う素晴らしい作品を教えて頂きたい。また、この#5novelsというハッシュタグを用意してくれた@Ryoannaさんには、心からお礼を。ほんとうにありがとうございます。

では、およみいたでゃ、お読みいただきありがとうございました。


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