Textwellをフリーライティングのガレージに

「文章を書く」という行為について、少し見直す機会をこちらの記事たちが与えてくれました。
gofujita notes
「はじまりのフリーライティング」の連載です。
何度も読み返し、参考にさせていただきました。
フリーライティングとは、とにかく書く時間をとって、その間、何に関してでもいいので、文章を書いていく。何について書くとかは特に定めず、一定の時間エディタに向かい、頭に思い浮かんだことを文字にしていく。そういう行為だとぼくは理解しています。
これまで、フリーライティングじみたものはやってきました。ふと思いついたときに、だぁーっと文章を書き進めてみる。思いついたことを、とにかく書いてみる。
少し前までは、フリーライティングを日々の習慣に組み込んではいませんでした。そこまで手に馴染んでいなかった。
でも、連載を読み進めていく中で、フリーライティングを日々の習慣に組み込みたい気持ちが高まました。連載の7回目 まで読んでその思いは決定的となり、その日から、毎日フリーライティングを続けています。
その「はじまりのフリーライティング」の連載4回目 にて、「フリーライティング・ガレージ」が紹介されています。

  • 条件1. 書くことにフォーカスしやすい。
  • 条件2. 書くことを楽しませてくれる。
  • 条件3. シンプルである。
  • 条件4. 書いた文章を俯瞰できる。
  • 条件5. リライティングしやすい。
4回目を読む頃は、まだ「フリーライティング、習慣化しようかなぁ」とぼんやり考える程度でしたが、まずは自分に見合った「フリーライティング・ガレージ」を作ろうと思いました。


楽しみながら書くことに集中し、文章を俯瞰しつつ手軽にリライティングできるシンプルなシステム

が手元にあったら、なんだか楽しそうじゃないですか。


真っ先に思いつくのが、「Textwell」

じゃあ、どこをフリーライティング・ガレージにするのか。
すぐに思いついたのは、Textwell。
Textwell
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ


というのも、ぼくはiPhoneでのメモ、新たに出てきたタスクや思いつきなどはすべてTextwellに書きつけています。
で、そこからWorkFlowyへとそのメモたちを放り込んでます。
つまり、「とりあえず書く」ことに関しては、Textwellが一番手に馴染んでいるわけです。
「フリーライティング」は、どちらかというと「よし!書くぞ!」と始めるのではなく、「書こーっと」と思い立ち、とりあえず「書き始めてみる」って感じだと思っています。
なので、普段「とりあえず書く」用途に使用しているTextwellをフリーライティングにも使うことで、肩の力が入らずに書き始めることができるんでないか。というのが、フリーライティング・ガレージとしてTextwellが思い浮かんだ大きな理由です。
加えて、iPhoneに外付けキーボードを接続することで、かなり快適に文章を書くことができます。
iPhoneは常に持ち歩いているので、「文章を書く」という行為を生活のどの時間でも日常的に取り入れることができます。
さらには、Textwellの強力な機能、「アクション」を使えば、書いた文章を、あとからどうにでも加工し、望みのところへと放り投げ、保管しておけます。
そこで、上記の条件を満たすように、「楽しみながら書くことに集中し、文章を俯瞰しつつ手軽にリライティングできるシンプルなシステム」になるように環境を整備してみました。


Textwell+WorkFlowy=ガレージ

条件の1〜3は、Textwellそのままで十分満たしてくれます。
シンプルですし、「書く」ためのエディタですし、いろんな加工を加えることができ、文章を望みの形に成形でき、楽しい。
iPhoneという画面の制約をうけるものの、Textwellの画面は無駄な部分がなく、文字の大きさも変えられる。iPhoneアプリの中では、俯瞰性は高い、と言えると思います。あくまでも、iPhoneの画面という大きい制約の中では、ですが。
スライドカーソルの機能があり、画面に親指を当てて左右にスライドさせるだけで、カーソル移動も簡単。リライティングに役立ちます。
ただ、文章と文章の順序を入れ替えたり、ってのはしにくい。選択してカットして別の部分に貼り付け、なんて作業は、かなり手間取って快適とは程遠いものです。
一応これにも解決策はありまして。
Textwellアクションには、「Reorder Paragraphs」というものがあります。このアクションを使えば、文章の入れ替えが可能になります。
一文一文を、さながらカードのように扱い、順番を入れ替えることができちゃうんです。
そして、もっとがっつり文章をいじりたい場合は、WorkFlowyに書いた文章をエクスポートしちゃいます。
「はじまりのフリーライティング」でも、フリーライティングのやり方が、アウトライナーにて解説されています。
確かに、アウトライナーは上記の条件の5つ、すべてを満たしうる、フリーライティング・ガレージになってくれるツールです。
なので、Textwellに書いた文章をコピーし、WorkFlowyに貼り付ければ、Textwellよりも格段にリライティングがしやすくなります。
また、ぼくは、書き綴ったすべてのメモはWorkFlowyにすべて集約しています。
この点においても、WorkFlowyに文章を投げるのは、都合がいい。
Textwellで書く。とりあえずWorkFlowyに貼り付ける。いじりたかったらいじり倒す。特にいじらず、そのままWorkFlowyに置いておいても、メモとして他のメモと並んで保管される。
Textwellで書いて、WorkFlowyに貼り付けるという流れが、すごくしっくりくるわけです。
もちろん、PCが使えるのであれば、WorkFlowyに直接文章を書きたくっていきます。
どちらにせよ、WorkFlowyにフリーライティングをした文章が蓄積されていってくれるってのがいい感じです。


おわりに

日々、いろんな情報に触れます。
本を読んでも、誰かと話しても、ブログを読んでも、ツイッターを眺めてても、あらゆる情報が舞い込んできます。
中には、ちょっとじっくり考えてみたいことや、いまいち腑に落ちないことなんかもある。それをそのまま、流れて行くがままにしがちですが、フリーライティングをし、ちょっとその流れを止めていったん考えることで、より深い部分が見えてきたり、頭の中が整理されるんではないか。
意識的に考える時間、明文化する時間をとることで、頭の中の整理を促す。フリーライティングには、そんな効用があるんじゃないか、と。
脳は無意識下で、1日で入ってきた情報を整理する、と言われていますが、フリーライティングにも、似たような効用があるように思います。
無意識ではなく、意識的に、積極的に脳の整理を促す行為。
ぼくはそういう位置付けで、フリーライティングに毎日取り組んでいます。
では、お読みいただきありがとうございました。