目指せ"特技:習慣化"【書評】30日で人生を変える「続ける」習慣

30日で人生を変える 「続ける」習慣
30日で人生を変える 「続ける」習慣古川 武士

日本実業出版社 2010-11-11
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ランニング、英語学習、早寝早起き…
ぼくが習慣化に挫折した面々です。
エレベーターでなく階段を使う、5分間片付け、メモする、1日1回EvernoteのInbox整理…
一方こちらは、習慣化に成功した面々です。習慣化に成功したものと失敗したものの違いはなんでしょうか。
その答えが、本書を読むことではっきりしました。

習慣化に成功した理由

■ハードルがむちゃ低い

習慣化に成功した面々は、とても些細なことが多いです。行動を起こすまでのハードルが低いから、苦もなく続けられるんですね。

■決まった時間にやっている

5分間片付けは風呂に入る前、EvernoteのInbox整理は風呂上がり、と行う時間を決めています。前の行動がトリガーとなり、次の行動に自然に移ることができるので、この方法はぼく自身よく使います。

■毎日続けていた

本書でひときわ強調されているのが、「習慣化するためには、30日は必ず毎日やる」ということです。これらが習慣化したのは、必ず毎日やっていたからだと思います。

確かにそうかもしれんけども…

どれも少し考えればわかることじゃないか。しかもどれも試したことあるよ。と思われるかもしれません。そうです。一つ一つの方法は、習慣化を試みたことがある方なら試したり、なにかの本を読んだりして知っている内容だと思います。
じゃあ読む必要なんてないのではないか、とお思いになるかもしれませんが、その逆です。そんなテクニックの一つ一つを、少しは試したことがある方にこそ、得るものは大きいです。
確かに、本書で使われるのは「ハードルを低くする」「記録をつける」「アメやムチを使う」などで、個々のテクニックの真新しさはありません。が、習慣化において、いつ、どの段階で、どのようにしてこれらのテクニックを用いて続けていくのか。本書はそれがとても系統立ててのべられており、すごくわかりやすい。習慣化までの道のりが鮮明にイメージできます。まして一度試したことがあるかたなら、一つのテクニックの効果を少なからず経験しているはずです。習慣化までのイメージは、より鮮やかなものとなります。

反抗期、不安定期、倦怠期


本書では、習慣化までの道のりを反抗期、不安定期、倦怠期の、みっつのステップに分け、そのそれぞれの対策とその対策をとる効果・方法・ポイントを教えてくれます。
この流れがテンポよく、小気味よく読み進めることができます。また、対策の効果・方法・ポイントがわかりやすく、簡単に実行できる気にさせてくれます。あ、こんな感じならできそうできそう、と。読んでいる最中から習慣化できるような気がします、というかぼくの場合、習慣化する力を得た!と勝手に思いこんでいます。あとはやってみるのみ!

■っとここで注意点

意気揚々といくつかの行動を習慣化させようと思ってしまいがちですが、習慣化は一つずつということなので、まずは1日30分の英語学習の習慣化にチャレンジしてみることとします。

おわりに

習慣を身につけることはなかなか難しいと思います。でも本書を読むことによって、案外習慣化は簡単なのかもな、と今はウキウキしてます。この気持ちの変化が、習慣を身につける際には案外大切なのかもしれません。
「習慣化」に対しては知らず知らずの間に勝手に気後れしてしまいがちですが、本書が気持ち面でのハードルを下げる役目を果たしてくれるようですね。
では、お読みいただきありがとうございました。