"文系こそ数学を"なワケ


高校数学に何を求めるか、ものすごく個人的に考えてみました。

  • 論理的思考力の育成

これは外せません。

文系の主張

高校数学を学ぶ方は、文系と理系に分けられます。文系の方がよくこう言うのを耳にします。
「数学なんて将来使わないから、習う必要ないのではないか」
そうでしょうか。ぼくはむしろ、文系の方こそ高校のときに数学をしっかり学ぶべきだと思っています。

■確かに将来使わない

はい、使いません。高校数学が使えなくてもなに不自由なく過ごせます。確かにほとんどの方が、高校で習う数学とは、卒業と同時にサヨナラでしょう。
でも、ちょっと考えてみてください。一生使うものをぼくたちは持っています。人間を人間たらしめるもの。
思考する"脳みそ"です。

■数学こそ究極の脳トレ

はじめに、高校数学の位置づけとして、論理的思考力の育成とかなんだか小難しい感じのことを言いましたが、要するにあれです。数学で脳みそをムキムキにしましょうってことです。
身体はトレーニングを積めば鍛えられます。それと同じで、脳みそもトレーニングによって鍛えられる。間違いなくそのトレーニングを数学で積むことができます。文系の方は数学は高校まで。なら、若く柔軟な脳みそを持つ高校のあいだに、しっかりとトレーニングを積んでおくべき。なので、文系の方こそ数学をしっかり学んで欲しいです。
ただ、脳みそを使うのは疲れます。また、数学って難しい、おもしろくない、わからないって思う方も多いのは確かです。とりあえずやってみようと思ったとしても、気軽にスイスイできる、というわけではないですし、スイスイできてしまったらトレーニングにもなりません。

■教える者もおもしろ楽しく

数学を如何におもしろく、楽しいものにするのか。みんなが興味をもって、楽しみながら脳みそムキムキトレーニングを積んでいくことができるのかは、教える者にかかっています。
何より教える者が数学を楽しまなきゃ、学ぶ者が数学を「おっ!なんだか楽しそうだな」と思ったりしないでしょう。なので目一杯教える者が数学を楽しんでいきましょう。

おわりに

要するに言いたいことは、学ぶ方は「ちょっと脳みそムキムキにでもするか」と、とりあえず気軽に数学に取り組んでほしいということ。また、教える方は、そんな学ぶ方たち、魅惑の数学の世界に一人でも多く受け入れるため、楽しい愉快な開かれた数学を創っていくのなんてどうでしょう、ということです。
では、お読みいただきありがとうございました。