「なぜ数学は嫌われるのか」について
なぜ数学が嫌われるのか。
それについて少し考えてみようと思い、調べてみたらこんなものが出てきた。
- 1.公式が覚えられない
- 2.覚えても実際に使えない
- 3.難しい割りに、あまり解ることがない
- 4.なかなか答えが一致しないから
- 5.高校数学レベルになると、解き方を暗記することも必要になると思います。その暗記する作業が大嫌い
- 6.なぜそのように出来るのか、を学校が教えてくれないし自分で考えてもわからなかったから
- 7.暗号みたいな式の羅列はずっと見ていると、気がめいってくる
- 8.数字からは何もイメージできない
- 9.今後の生活に意味が無い
- 10.手を動かすのが嫌い
みなさん数学のどの段階(中学・高校・大学)を想定して回答しているかは定かではないが、さらに調べればまだまだ出てくるだろう。嫌いな理由は確かにたくさんある。しかし、1.〜8.の嫌いな理由は、大いに改善の余地があるのではないだろうか。
「わからない」というのは、想像以上にストレス
それは、1.〜8.の嫌いな理由は、数学が「わからない」ことに根ざしているからだ。教える者の力量次第でどうにかなる。「わからない」のであれば、わかりやすく解説すればいい。「イメージができない」のであれば、具体例や図を用いてよりイメージが湧きやすくすればいい。それができないなら、できるようになる努力をすべき。教える者の努力で数学嫌いが減るならば、努力のしがいがある。
今後私も教える者になるので、数学指導に関しては常に模索し、努力していきたい。
「今後の生活に意味がない」はほんとうにそうなのか?
では、「今後の生活に意味がない」はどうだろう。
このことについて、少し前にこんなことを書いた。
"文系こそ数学を"なワケ
公式を暗記すること、解き方を暗記すること自体には、私も意味を見出すことはできない。でも、そこだけに注目してしまうのは、数学という広がりを持つ学問に触れるのに、あまりにもったいない。そして、「将来なんの役にも立たないから」と思わせてしまうのも、教える者に原因があるのではないか。
暗記数学あるいは教える者の歩幅
なぜなら、学び者が数学を「暗記するもの」ととらえるか、「考えるもの」ととらえるかは、教える者が数学を学ぶ際、どちらにとらえていたのかに大きく左右されるからだ。当然自分が数学を「暗記するもの」ととらえていれば、教えるときにも「暗記するもの」として教えることになるだろう。
あるいは、教える者にとっては当たり前のことが、学ぶ者にとっては当たり前ではないことが多々あることにも起因するように思う。
教える者が当たり前だからと思い、ある部分について「なぜそうなるのか」を詳しく説明しなかったとする。すると学ぶ者はなぜそうなるのかがわからないまま次に進んでいかなければならない。でも、わからないままではモヤモヤする。そこである者は先生に質問するか、必死に自分で考えるかして「なぜそうなるのか」を理解する。また、ある者は「これはそういうもの」としてお茶を濁す。そう、暗記してしまうのだ。そして、学ぶ者の大半が後者であると思う。
こうして、数学が「暗記するもの」化してしまうのではないか。
教える者は「当たり前」の部分を疑い、なくすべき
暗記数学は悪いことばかりであるとは思わない。たとえ解き方を覚えてできたとしても、問題を自分で解くことができたら、うれしい。なので暗記数学は「できた!」を実感しやすい。
でも、数学が暗記することばかりになってしまうのはよくない。はじめは暗記し、できる喜びを感じてもらうとしても、そこから徐々に考えることにシフトしていくべきだと考えている。
なので、教える者は学ぶ者が数学を「暗記するもの」としてとらえてしまわないよう、常に自分の中の「当たり前」と思う部分をなくしておく必要がある。「当たり前」があるかないかで、説明に使う言葉や、説明の仕方が全然違ってくる。
自分自身もそのことをこれからも常に念頭に置いていこうと思う。そしてできれば、学ぶ者が自分で考えることに喜びを、楽しさを持つような授業を展開していけるようになりたい。
おわりに
自分が思うことをつらつら書いてきたら、なんだかまとまりがつかなくなってしまった。とにもかくにも、私は数学嫌いが一人でも少なくなってほしいし、もっとみなさんに数学を楽しんでほしい。確かに数学は難しいが、その難しさもおもしろいと思ってもらえるような方法を、これからも考えていこうと思う。
なにかアドバスや、こんなんどう?と思うものや、意見などあればなんでもいいので教えてください。よろしくお願いします。
では、お読みいただきありがとうございました。
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