誰にでもできる数学嫌いをなくす方法


無意識のうちに、あることに関して「アンテナを張っている」状況になることはよくあると思います。バラエティを見ていて、今まで知らなかった面白い芸人を発見したら、それからその芸人の名前をよく聞いたり見かけたりする、なんてことは日常的におこります。
これを「カラーバス(color bath)効果」と呼ぶそうです。
この効果が、数学嫌いを増やす一つの原因になっているのではないか、そんなことを考えました。

実際に起こり得ること

大半の方は「数学は難しい」と感じます。かくいうぼくもその一人です。
例えばここに、「数学むずかしいなぁ」と感じている一人の中学生がいるとします。その子は言わば数学にアンテナを張った状態です。カラーバス効果によって、いつもよりも「数学」に関する情報が飛び込みやすくなっています。すると、その子が今まで通り生活をしていくなかで、今までは素通りしてきた「数学難しくて苦手」や「数学なんて何の役に立つのかわからない」や「数学おもしろくない」などの言葉に敏感に反応するようになります。中には「数学おもしろい」という言葉も耳にするとは思いますが、そこは嫌いな教科No.1に居座る数学。否定的な言葉を聞く割合のほうが自然と高くなっていきます。となると、やはりその中学生は、数学嫌いにシフトしていってしまうのではないでしょうか。

誰にでもできる数学嫌いをなくしていく方法

子どもは大人の言葉を良く聞いています。何気ない一言でも、それが子どもの心にはずっと残ることもよくあります。
同時に子どもは大きな可能性を秘めた存在です。
大人の何気ない「数学は嫌い」という言葉によって、数学嫌いを増やしてしまうようなことは極力少なくしていきたいのです。
ぼくも以前は平気で「古文全然わからん。やる意味あるかわからんし、嫌いやわぁ」とよく言っていました。これは大いに反省し、もう口にするのはやめてこうと思います。
できることはただ、「数学嫌い・苦手・なんの役に立つかわからない」とは言わない。
数学嫌いなんてなくならなくてもいいと思う方でも、数学を勉強してほしくないと思わない限りは否定的なことを言わないようにしてほしいなというのがぼくからの願いです。
また、数学が好きな人はそれを声を大にして言ってほしいです。言うと大抵変わった人と思われますが。

おわりに

教える立場にある方は、学ぶ方が数学を最大限楽しむことができるように努力する。数学好きな方はそれを発言する。数学嫌いな方は極力それを言わない。
そうしていくことによって、少しずつ少しずつ数学嫌いな人たちは少なくなっていくと思います。そのためにも、これからも数学についてどんどん発信していきたいと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。

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