思うがままに書いたので、書評と呼べる代物でもない【書評】20歳のときに知っておきたかったこと
ぼくは今24歳で、20歳よりも4歳年上です。4年前を思い起こし、そのときのことを考えると、本書を書店で見かけたとしても手に取り、購入することはなかったでしょう。今のぼくだから本書を読むことを決断し、読んでよかったと感じるのだと思います。そういう意味では、本書はぼくにとっては「24歳のときに出会えてよかった本」であるかもしれません。
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常識を疑う許可、世の中を新鮮な目で見る許可、実験する許可、失敗する許可、自分自身で進路を描く許可、そして自分自身の限界を試す許可を、あなた自身に与えてください
自分の可能性を自分で限定してしまうのは、あまりにもったいないように思います。ぼく自身、自分になにができるのかなんてわかりませんし、果たして何かできるのかすらも知りません。でも、だからといって「できない」と思うのは違います。
そんなことを、自分が教える生徒たちにも伝えていきたい。将来の世の中を背負っていくのは間違いなく生徒たちです。自分の限界を自分で決めるのではなく、あらゆる許可を自分自身に与えていってほしいです。そのためにも、教師であるぼくが生徒の限界を定めるなんてことはしたくありません。なにごとも柔軟に見る視点を持ちたいと日々思っています。
社会に出れば、自分が自分の先生であり、何を知るべきか、情報はどこよあるのか、どうやって吸収するかは、自分で考えるしかありません。
社会に出るそのときまでに必要な力を、学校で学ぶことのできる事柄を最大限学んでほしい。なかでもぼくが一番力になることができるのが、数学で学ぶことができる「論理的思考力」の育成だと確信しています。そしてそれを身につけた生徒たちには、自分の力を最も発揮できる場所を探し出すことを願っています。
光り輝くとは、いつでも期待以上のことをするも決意することです。裏返せば、期待される最低限のことしかしないのは、その機会を自分で台無しにしていることになります。
そして自分が最も力を発揮できる場所であるからこそ、必要以上に頑張れる。そのがんばりが期待以上の働きを、あるいはチャンスをつかむことにつながるのだと思います。嫌いなことは長続きしませんし、必要以上にがんばる気にも慣れません。情熱を傾けることのできるものこそ、光り輝ける場所です。
成功のカギは、すべての弾をかわすことではなく、いかに素早く立ち直るかにある
失敗もたくさんするでしょうし、ズドンと落ち込むこともあるでしょう。でもなにもしないうちから、してもいない失敗を恐れる必要はありませんし、失敗からは学びがあります。落ち込んで立ち止まるよりも、そこから学んで前に進むべきです。
従来の考え方に閉じこもり、他の可能性を排除するのは、信じがたいほど楽
どうか凝り固まった考えは捨てて、決して楽ではないが大きなチャンスの広がる世界へと歩んでいくのも、たった一度の人生の過ごし方としてアリなんではないかと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。