上半期に読んだ本10冊、、、も紹介できないので3冊

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R-style» 2011年上半期に読んだ本を10冊ほど振り返ってみる
というブログ記事のマネマネです。
4月〜数えてどうやら13冊の本を読んだみたいなのですが、10冊紹介するとなると「ほとんどやんっ!」ってことになりますので、3冊にしておきます。読んだ本を振り返って、ブログ記事を書くのもおもしろそう、というか良いネタになるなと思ったので。

皆様も上半期の印象本を振り返ってみてはいかがでしょうか。本を取り出してパラパラと読み返しているだけでも何か発見があるかもしれません。10冊もあげる本がなければ、5冊や3冊でも振り返ってみて、こうしてブログ記事なんかを書いてみるのは、面白いと思います。
R-style» 2011年上半期に読んだ本を10冊ほど振り返ってみる
13冊のうち、一応1冊を除き本ブログで書評は書いているので、今回はそのなかでも「何度も読もう」と思った本を紹介していきたいと思います。

障害児教育を考える

支援学校の教員をしておりますが、まっっっだまだ知らないことが多く、経験もほっっっとんどないと自覚しています。そこでとにかく1冊でもいいから本を読もうと思い、出会ったのがこの本です。

この本、2007年に出版されているのですが、この年は障がい児教育が大きく変わった年でもあります。障がい児教育の歴史や新しい制度に対する問題提起、また、障がいの特徴や指導法などにも触れており、大変勉強になる1冊でした。自分自身何度も読み返したいと感じるとともに、これからの障がい児教育が目指す”インクルーシブ教育”では、保護者・教員だけでなく、地域の方々の理解というのも必要になってくることなので、多くの方に読んでほしいな、と思った1冊でもあります。

数学でつまずくのはなぜか

数学について書かれている本にはすごく興味があります。これもそんな1冊で、前々から気になっていたものを読んでみたら、これがすごくおもしろかったです。

この本、ぼくは「はじめに」で書かれていることにすでにやられてしまいました。

「どうやったらこどもたちに上手に数学を教えられるか」ということを書いた本ではない。どちらかというと、「どうやったらこどもたちから数学を学ぶことができるか」、それを書いた本である。
さらに言うなら、「数学がいかに有能で役に立つものか」を押しつける本でもない。そうではなく、「数学を役立てられなくたっていいじゃん」ということを説いた本だ。
「どうやったらこどもたちから数学を学ぶことができるか」。このスタンスは、教える立場に身を置き、どれだけ経験を積んだとしても忘れてはならないものだと感じています。この一文からもわかるように、この本からは数学を教える上でおおくの大切な示唆を与えてくれました。
また、著者の小島寛之さんは、数学の本でよく見られる「数学って役に立つよー」「数学ってすごいよねー」という立場から数学について述べていないところもいいなと感じました。こどもたちは数学をどう感じているのか、どう認識しているのか。スタンスは常にそこに根ざしているのがすばらしいと思います。
消化し切れていない部分も多いので、何度も読み返したい1冊です。
・「数学嫌いをなくすための二つの主張」は数学嫌いをなくせるのか【書評】数学でつまずくのはなぜか(その1)

・数学は学ぶ者のなかにある【書評】数学でつまずくのはなぜか(その2)

イデアのつくり方

最後の1冊はこちら。アイデアってなんなの?どうやったらできるもんなの?という疑問に答える1冊です。

どんなことにも”アイデア”って大切です。そのアイデアをどう生み出していくのか、そもそもアイデアってなんなのかを、多くを語らず、シンプルに述べていっているのが本書の特徴です。100ページ足らずの分量ですが、内容の濃さはすごいです。そしてすごく昔に書かれたものなのに、ちっとも古びていない。驚きいっぱいで、またおもしろいです。

イデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
すごくシンプルな1冊。ムダがなく、何度も苦もなく読み返すことができそうなので、一度読んでおしまい、とするにはもったいない1冊です。何度も読み返し、アイデアのつくり方をマスターしたいものです。
・アイデア作成の原理と方法【書評】アイデアのつくり方

おわりに

読んだ本を振り返るということは普段なかなかしません。今回、R-styleさんに触発されてやってみたわけですが、振り返ることで改めて本の内容が次々思い出されて、心地いい感覚に浸ることができました。ぼくの場合、読んだ冊数はおおくはありませんが、そのぶんしっかりじっくり読んだ1冊1冊です。こうして振り返ることも、その本たちの内容を自分の血肉にするには必要だなーと感じたり感じなかったりしました。半年や一年という長いスパンで行うのがよさげです。
では、お読みいただきありがとうございました。


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