MF04:つながる、世界が拡がる快感

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前回の「MF03」では、”ピタゴラスの定理”についてちょこっと書きました。

MF03:視点を変えると捉え方が変わる。それもまたおもしろ

そこでは、なんの変哲もない式も、別の見方をすればガラリと見え方が変わるよって話をしました。ただの数式として捉えるのではなく、図形と絡めたりすることで見え方がガラリと変わり、特徴的な意味を持っていたりするよ、と。これは、ただの式と図形をつなげた結果です。また、上記エントリ内では、ピタゴラスの定理のほかにもう一つ式を取り上げています。詳しいことは上記エントリを見て頂くとして、それはピタゴラスの定理と言う平面でのお話から、空間へとつなげていったわけです。

こんな風に、数学では”つながる”感覚を多く感じることができる面があり、そこに数々の驚きや発見があってすんごく楽しいです。

歴史的に見ても。。。

学生時代、みなさんを苦しめた、かもしれない「微分積分」ですが、これも二つの分野がつながった一番の例と言えます。

今では「微分積分学」という風に一つの分野として扱われておりますが、「微分法」と「積分法」は昔は一つの分野としては扱われていませんでした。

では、「微分学」と「積分学」、どちらの方が古くから確立されていた分野でしょうか?

実は「積分学」のほうがだいーぶと歴史が古く、古代ギリシャまでさかのぼります。すんごい古い。

一方、微分は、ニュートンライプニッツがちょうど同じ時期、17世紀に「微分法」についての理論を構築していき、その中ではじめて微分積分が結びつき、つながって「微分積分法」ができあがりました。”微分”と”積分”がつながるという大発見を、まったく同じ時期にぜーんぜん違う場所で2人の数学者が発見したってのもなかなかの驚きです。

普段にもつながりはいっぱい

とまぁ、数学の歴史上の”つながり”について書いたわけですが、そんな大発見をぼくたちができるわけでもなく。ただ話を聞いても、「へぇーそうなんやー」程度の感想しかもたないことと思います。「へぇーそうなんやー」っていう感想すら持たないかもしれません。でも、そんなもんです。だって自分が発見したわけじゃあるまいし、その”つながり”を完全に理解したわけでもあるまいし。理解したらちょっと感想も変わってくると思います。

で、言いたいのは、そんな大発見でなくても、数学に触れていればいろんな”つながり”を感じることができると言うこと。あの、脳みその中でなにかとなにかが「ピシーッ!」とつながる感覚は、なかなかの快感です。

もともと、数学は、論理をつなげていってひとつの結論を導き出すことを目的としていますし、「ピシーッ!」って感覚を数多く感じることができる学問だと思います。次はまたそれについて書いていこうと思います。

おわりに

数学について書くのは難しく、なかなか思うように伝えることができていないなぁと感じます。でも、まぁはじめから上手に語ることができれば苦労はないわけで、継続して書いていくことで伝えたいことを伝えることができるようになっていけばな、と思います。どうかのんびりとお付き合いいただけたらな、と思います。週一回はかならず数学について書いていきますので。

では、お読みいただきありがとうございました。


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