目標設定の大原則〜「やってのける」を読んで学んだこと多すぎ〜


Flickr20140214211024 by choiyaki

心理学っておもしろいですよね。意外な事実、「思てたんとちがう」ってのがいっぱいありますし、人の振る舞いについての傾向を知ることができるんですもの。どんどん研究が進む中で、社会心理学行動経済学など、いろんな方面に伸びていってるのも興味深い。

人の振る舞いを知ることができるということは、ある条件が与えられたときの、自分の振る舞いもそうなるかもしれない。事前にどう自分が判断し、行動しそうなのか、行動する傾向があるのかを知ることができたら、なにかしらの対策をうったりできるわけで。

そんなこんなで、前々から心理学に関連する書物をちらほらと読んでいました。

本書も例に漏れず、おもしろい事例が挙げられていると同時に、心理学からわかることを、「目標達成」に利用していくことで、すごく説得力があり、また、学ぶこともとても多い一冊になっています。

学ぶこと多いので、一点集中

いつも本を紹介するときには、全体を通して自分が学んだことを書いているのですが、いかんせんいろんなことが本書には詰め込まれていて、なかなか全体で学んだことを書くことが難しい。それだけ内容が濃いんです。

というわけで、今回は、”目標設定”について、本書から得たことを書いていこうと思います。一点集中です。

モチベーションが高まる、自分の力を引き出すことのできる。目標を達成するためには、まずはその目標の立て方が重要になってきます。

設定すべき、目標

立てるべきは、「具体的で難易度の高い目標」。これにつきます。
「具体的で難易度が高い目標」が、「曖昧で難易度が低い目標」に比べ、はるかに高いパフォーマンスを生み出す
まず、具体的であること。具体的な目標は、なにをすればいいかイメージがしやすい。また、具体的な目標を設定することで、その達成・不達成が明確になります。つまり、できた・できなかった、を、否応なしに突きつけられるわけです。言い訳できません。

設定があいまいだと、「まぁいけたんちゃうかなぁ」なんて甘い評価につながりますし、甘く評価しちゃうと達成による満足感を十分に得ることもできません。まずは、具体的であること。

もうひとつは、「難易度の高い目標」。具体的でも、簡単に達成できてしまう目標では、これまた達成感なんてものを感じることができませんし、そもそも普通に過ごしているだけで達成してしまうような低い目標は、立てる必要性がありませんものね。

”難しいが可能”な目標。がんばらないと絶対達成はできないけれども、がんばればなんとか達成できるかも、な設定が大切です。

人は求められた以上のことはしないんだそうです。だから、自分で自分に高く求めていかないと。誰が自分に対して、ほどよく、難しいが達成可能なくらいの高いものを求めてくれるんだ、と。

”難しいが可能”な目標を定め、それが達成できればおおきな満足感がえられます。得られた満足感が、パフォーマンスを高め、さらに高い目標、満足感につながる。そんな良いスパイラルをまわすことができるようになれば、すごく楽しいやろうなぁと思います。たぶん、ワクワクしまっせ。

ポジティブに「できる!」と考える

設定する内容は、「具体的で難易度の高い」ものを。それを、「達成できる。そうだ、そうに違いない!」と考えながら設定する。「達成して、大きな成果を得られる」と思い込む。こう考えることで、モチベーションを高めることができます。

そして行動するときには、具体的に「何」をするべきか考える。
目標設定時には達成後に得られるものをポジティブに考え、実際に行動する時は、達成のために必要なことを現実的に考える
成功を手にする人は、自分は成功できると確信しつつも、同時にその道は困難であると自覚し、覚悟ができていたそうです。高い目標、だいぶとがんばらないと達成は難しいぞ、という思いは、不安を生みます。この不安も、達成へのモチベーションを上げることにつながるのだそうです。

難しい、でもできるはず、と考えるのは大事なことですが、考えてるだけでは当然目標達成はできません。行動に移していかないと。そこで有効な手が、具体的に「何」をすべきか考える、ということ。「何」をすればいいかが明確であれば、着手しやすくなります。困難な道を進むために必要なことまで、具体的にイメージすることができれば、目標を設定する時点で、その達成をいくらか引き寄せることができるのかもしれません。

おわりに

ぼくも、目標を設定して、その達成のためにがんばる、ってのはこれまで何度もチャレンジしてきました。実際に達成できるときもあれば達成できないときもありました、というか、達成できない方が多い。

これまで何度か目標を達成できなかった人は、その目標を思い起こしつつ、本書を読んでいくと、「あぁ、だから達成できんかったんやな」と、思い当たる節があるかもしれません。今度は本書に書かれていることを参考にし、もう一度挑戦すれば、もしかしたら以前は達成できなかったものが、達成できるかもしれません。

いずれにせよ、本書を読むことで、もう一度目標に挑戦する意欲が湧いてくるのであれば、それだけで価値があるってもんかな、思ったりします。


では、お読みいただきありがとうございました。



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