C→Aが、最も大切〜「初速思考」を読んで学んだこと〜


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最近もよく書いていますが、ぼくはメモをどうとろうか、どう処理しようか、ってことを常々考えています。

メモはしやすく、見返しやすく

メモを加速させる、”フロー”と”心構え”

TextWellを、縦にながーいメモ帳として使う

ツールを選んだり、環境をととのえたり。どうたくさんメモをとってやろうか、なんてことを考える毎日です。

メモは、自分の知識や考えたこと、経験したこと、知恵の蓄積です。まずメモをし、それをどう活かすのか。活かせる形を考えておく、活かすまでのフローを定めておくことも大切です。

そんな「メモ」についてよく考えているときに、本書を読むことができてよかったな、と思います。

初速を上げる

何か、新しいことに着手するとき、計画を立てます。どういったことを目的とするのか。その目的に向かうために、目標をどう定めるのか。定めた目標を達成するために、どう行動していくのか。そんなことを考えながら、計画を立てるでしょうか。

計画を立てることは、とても大切です。PDCAサイクルのPlanからはじめていく方法です。でも、入念に計画をたてすぎるよりも、計画6割で着手しはじめるほうが、振り返ることができる。
振り返りを重視すれば、次の行動(Action)につながることになり、自然とPDCAサイクルは回り出すようになります。そしてこれを高速で回転させるために「すぐに振り返って次の行動に活かす」ことを強く意識しています。
新しいことをはじめているわけですから、わからないことの方が多い。計画を入念に立てようと思っても、掴み切れていないこと、やってみなければわからないことというのが、必ず出てきます。その状況で入念な計画を立てるよりも、大まかにわかれば着手しはじめて、すぐ振り返る。PDCAのP-Planよりも、C-CheckからA-Actionへのつながりを、より大切にするべきです。

振り返るために必要となるのが、そう、「メモ」です。着手したことに対して、どうであったか経験を文章化し、記憶ではなく、記録として残しておく。そうやって経験を蓄積し、振り返りを次のアクションへとつなげていきます。
「曖昧な記憶」に頼るよりも、そのときに「具体的な記録」を見返すほうが、確実な成果が見込める

「何を得るのか?」意識

次につながるメモ、記録を残し、CheckからActionにつなげる。メモの蓄積が、Actionの質を高めていくことになります。では、よりメモをたくさんとるためにはどうすればいいのでしょうか。

メモを常に持ち歩いたり、手の届く範囲に常に置いておくなどの、環境を整えておくことも大切です。これは本当に大事。環境を整えておかなければ、メモは加速していきません。

環境をととのえるほかにも、意識をメモに向かせることも大切です。それは、仕事に対して前のめりになる、ということ。
「この仕事から何を得るのかを明確に意識して仕事をするといい」

入社間もない私に、ある先輩がこんなアドバイスをくれました。
ポイントは、「何が得られるか」ではなく、「何を得るのか」を意識すること。

「何が得られるか」では、受動的です。受身です。対して、「何を得るのか」は、主体的に自分から得られることを探しにいっています。この違いは、かなり大きな差ではないか、と思います。

主体的に「何を得るのか」を意識することで、その仕事から得る気づきも増えます。気づきをメモすることで、振り返りの材料を蓄積することができます。材料が増えれば、次の行動へも、より振り返りを活かすことができるようになるでしょう。

何を得るのか意識し、主体的に、自分から知識を獲得しにいく。その姿勢が、成長につながっていきます。

STARというフォーマット

メモによる振り返りの蓄積を、次の行動へと活かしていくわけですが、まずはメモを見返し、分析しなければいけません。その分析方法の一つの型として、「STAR」というものが紹介されています。「STAR」は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとってつなげたものです。質問のフォーマットと言えます。

どんな「状況」で起こったどんな「課題」に対して、どう「行動」し、その「結果」どうなったのか。このSTARにのっとって分析することで、その結果を得た状況と要因をはっきりさせることができ、うまくいったことに対しては次への再現性が高くなります。

振り返りのメモをとっておき、その「記録」をもとに、成功要因、失敗要因を分析する。

分析結果は、文章化して書き残しておきます。未来の自分が読んでもわかるようにしておかないと、再現のしようがないので。

おわりに

PDCAサイクルを回すためにも、成長のスパイラルを起こすためにも、「メモ」というのは、要となってくる存在だと感じています。本書を読み、その思いは強くなりました。

人生、いつ死ぬかわかりませんが、一応平均寿命まではまだかなり時間があります。どんどんどんどん成長していきたいもんです。死ぬまで成長し続けることができたら、素晴らしいなぁ。

では、お読みいただきありがとうございました。


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