「アプリ使って考える」ときは、操作感が命


FlickrIMG_3773 by choiyaki

「考える」という活動の時間を増やしたい。「考える」という行為の質を高めたい。最近そんな風に思っています。で、今回は、「考える」ときに使う、iPadアプリについて、ちょっと感じたことを。

何かしら考えているとき

「書く」という行為は、同時に「考える」こともしています。なんも考えずに書くなんて、ぼくにはできません。

iPad使って書き物をよくするのですが、そのときは必ずBluetoothキーボードを使用します。キーボードを使わずとも、文章は書けるのですが、iPadのキーボードはどうにも使いにくい。その使いにくさのせいで、「書く」という行為、ひいては「考える」という行為が阻害されてしまいます。書きたいのに、書く行為を阻害する要因があるなんて、ちょっと耐え難い。という理由から、Bluetoothキーボードを使うわけです。

もっと言うと、iPadよりも、Macで文章書いたほうが、より快適な環境になります。キーボードはさらに使いやすくなるので。

他には

iPadには、マインドマップのアプリもいろいろとあります。すごく手軽に、キレイにマインドマップを仕上げることができるので、はじめは楽しんで使うことができていました。

手書きでもマインドマップは描いていたのですが、それをiPad上で、手書きよりも整った形、文字で書くことができるし、色分けも簡単。なかなか便利なもんだ、と使っていたのですが、いまはパッタリ使わなくなりました。

使い方は難しくないものの、操作の細かい部分でのひっかかり、ちょっとしたもたつき、使い方の迷いが、すごく気になるようになってきたんです。たぶん、手に馴染むまで使い込むことができなかったからだと思うのですが、操作感が気になるので、使い込むまで使いつづけることができませんでした。

他には

iPadを手に入れたとき、意気揚々とした気分で、「手書きアプリで紙いらずや!」とか思っていました。でも、しばらく使う間に、手書きアプリで何かを書く、なんてことを、手書きアプリに紙の代わりをしてもらうなんてことは、いっさいしなくなりました。

紙に書くのに比べて、堅く感じたり、書き辛く感じたりするんです。マインドマップを手書きアプリで書いていた時期もあるのですが、やっぱり紙に書くほうが好きなんです。マインドマップを書いているときは、あれこれ考えながらの作業になります。で、考えるときには、快適な環境で考えたいので、やっぱり紙だな、ってなっちゃうわけです。

思考は操作感に依存する

iPad miniは、ぼくの生活の中で、とても重要な役割を担ってくれています。そのiPadに、いろんな役割を与えてたのですが、ちょっと頑張らせすぎました。そんなに多くを担ってもらわなくてもいいか、と、考えを改めました。

ここまで書いてきたように、iPadを使って何かしら考える、というのは、ぼくには向いてないようなのです。

何かしら考えるときって、いつも以上にアプリの「操作感」ってのが大きく影響してきます。こまかーいところがすごく気になる。考えてるところに、ちょっとした操作のまごつきがあったら、「うー」となります。マインドマップを描くアプリを使うと、確かにキレイに、手軽に仕上げることができるのですが、少しの操作のしにくさがすごく気になってしまう。一緒になって考えていくお供になってくれるようなアプリは、稀です。アウトライナーくらいでしょうか。

「考える」という行為を行うため、「考える」ということの質を高めるためには、存在を意識しなくてすむような道具が、必要なんだろうと思います。そこまで使いこなす、手になじませることができれば、その道具・アプリは、きっと強力な仲間となってくれる。けど、少しの違和感がすごく気になったり、とてもデリケートな部分でもあるわけです。だからぼくは、結局、紙につらつらと、頭に思い浮かんだことを書く、というのに戻ってきてしまうんでしょう。

おわりに

iPadにどんな役割をになってもらおう、と考え、出た結論が、Evernoteを参照するための専用機としてつかう、だったわけです。ほかにもKindleで本を読んだり、キーボードを使って文章を書いたりもするのですが、メインは「参照」のため。役割を絞ることができたので、今まで以上にiPad miniくんには活躍してもらおうかな、と思います。

では、お読みいただきありがとうございました。

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