メモ置場としてのアウトライナー
メモとぼく
日頃、メモにはほんとうにお世話になっています。「やること」の書き付けられたメモを参照しないことには、ぼくは自分の仕事を10分の1もやりとげることはできないでしょうし、今日なにをすればいいかもわからず、途方に暮れることでしょう。
ブログを書きたくても、何について書けばいいかわからず、一からネタを考えなくてはいけないでしょう。
昨日一日、いったい自分は何をして過ごしたのか、もうほとんど忘れてしまっていることでしょうし、ましてや一か月前のことなんて一切合切どこかへ消え失せていることでしょう。
それくらい、メモがなければ何にもわからなくなってしまうんです。
メモを書き、記録していくことは、ぼくが今の生活を送っていくためには、欠かせないことといえます。人生の大きな部分を担ってくれています。
人生の大きな部分を担うため、「メモをどこに保管しておくのか?」という問いは、ぼくにとって人生に直接関わってくる、とても重要な問題である、と言えます。
「”思考のOS”としてのアウトライナー」
そんな重要な問題について常に考える日々を過ごしていたある日、Tak.さんが書かれていたあるエントリに出会いました。思考の流れを阻害しないタスク管理の道具:Word Piece >>by Tak.:So-netブログ
思考のOSとしてのアウトライナー、生活デザインのアプリケーション:Word Piece >>by Tak.:So-netブログ
メモを、なんでもかんでも一つのアウトライン(WorkFlowy)に集約させ、保管する。やることも、やったことに対する感想も、ブログのネタになりそうなことも、その時思いついたことも、なんでもかんでも。
アウトライン上にあらゆるメモを集めておけば、それらの居場所を作ることはとても簡単です。トピックを一つ作ればいいだけだから。
また、各トピックは、アウトライン上を縦横無尽に行き来することができます。
階層を与えることでグルーピングも簡単。
そのメモが「やること」を書き付けたものなのか、着想をとらえたものなのか、行動の記録を残したものなのか、そんなことを意識せずに、一つのアウトライン上に書き足していく。なんに関するメモなのか、なんて、メモをする段階で意識せずに済む。
それは、アウトライナーに乗せてしまえば、すごく自由にメモたちを扱えるから。あとから意味なんて、なんとでも付け加えることができるから。階層構造を加えることによって。
「これぞ、求めてたメモの保管場所ちゃうか?」と感じたぼくは、この後、テキストメモのすべてを、WorkFlowyに集めていくことになりました。
メモ置場としてのアウトライナー
はじめは、着想メモだけをWorkFlowy上に書き付けていき、そのほかの、やることの書かれた「タスクメモ」や、自分の行動の記録などは、情報カードやEvernoteに書き溜めていってました。でも、前述のように、アウトライナーを”思考のOS”と認識してからは、メモの類をぜーんぶ一つのアウトライン上(WorkFlowy上)に書き溜めていくようになりました。
こういう経緯をたどったことは、ある意味必然だったように感じます。
というのも、WorkFlowyを使い始める前から、アウトライナーを使ってメモを管理することに興味を持ち始めていたからです。
理由は、デジタルで、つまりPC上やiPhone上で、メモを「情報カード」のように扱いたい、という欲求が、ずーっとあったから。
そのための方法をいろいろと考え、試し、なんかちゃうなとなってまた情報カードに戻り、を繰り返していたからです。
TextWellを、縦にながーいメモ帳として使う - iPhoneと本と数学となんやかんやと
「リマインダー」をメモ帳として使う - iPhoneと本と数学となんやかんやと
着想メモ置き場に「Daedalus Touch」 カードっぽさがいい感じ - iPhoneと本と数学となんやかんやと
「Trello」というアプリがおもしろい - iPhoneと本と数学となんやかんやと
まぁよくもこんなにいろいろ試したな、という感じですが。。。
そもそもをたどると、情報カードを使い始めたきっかけは、「知的生産の技術」です。
「知的生産の技術」を読み、実際に自分も情報カードを使ってメモを管理し出しました。
カードによるメモの管理は、”くれる”がゆえに、Evernoteに着想メモをほうり込むのではできなかった、メモどうしを組み合わせたり、順序を組み替えたりを可能にしてくれました。
メモから何かが生まれる感覚は、Evernoteのときよりも確実に増しました。でも、もっといい「メモの蓄積方法」がある気がしてなりませんでした。
情報カードに書き付けたメモは、「検索」するとなると、すべてをパラパラとめくりながら見返さなくてはいけません。
これは、メモを書いたカードが大量になってくるにつれて、やってられなくなってきます。
一方、Evernoteにほうり込んだテキストメモは、語句を入力することで、簡単に検索が可能です。
語句を入れることで検索が簡単にできる、という点は、手書きは敵うことができない、デジタルで保存しているメモ特有の優位性といえます。
そこである思い、というか、願望が、ぼくをつかんで離さなくなったんです。「デジタルで、メモを情報カードのように扱いたい」という思いが。
で、結果、WorkFlowyというものに出会い、メモの類はぜーんぶWorkFlowy上に書き溜めることになった、というわけです。
ためたメモ、どうするの?
メモ置場が定まりました。でも、メモはためてハイおしまい、ではありません。それをどうしていくのかが重要です。やることを書いたメモは、43Folders式に管理することで、毎日をうまく回すことができるようになりました。
この運用方法は、情報カードにメモを書いていた時からの手になじんだ方法です。
じゃあそれ以外の、特にブログのネタやふとした思い付きが書かれてある”着想メモ”をどう扱うのか。どう、アウトプットへとつなげていくのか。
そして、またもやぼくは、”思考のOS”を提唱されたTak.さんに、たくさんのことを教わることになるんです。ダジャレじゃありません。マジで。
特に、アウトライナーを使いながら文章を書く際に、すごく参考になる本が、Tak.さんの「アウトライン・プロセッシング入門」には書かれています。
ということで、次は、その本、「アウトライン・プロセッシング入門」について書いていきたいと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。