アイデアを掴む心構え〜「アイデアのヒント」を読んで学んだこと〜
「アイデアとは、既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」と、ジェームズ・ウェブ・ヤングは言いました。
「アイデアのつくり方」で述べられている、アイデアの定義です。
それは何も難しくない。簡単な心構えからはじめることが、アイデアを生み出すスタートとなります。
大前提
これだけは言っておきたい。「アイデアなんて考えつくはずがない」と自分に言い聞かせているうちは、アイデアなんて絶対に浮かぶはずがないのだ。何に対しても当てはまると思いますが、できっこないよと思っているうちはできるはずがありません。アイデアもそう。
まずは、自分もアイデアを考えつくはず、生み出すことができるはずと信じてやらないことには何もはじまりません。
「アイデアなんて考えつくはずがない」という気持ちをまずは捨てることが第一歩です。
方程式を解くには代数の知識が必要だし、走り高跳びをするには強い脚力が必要だ。同じように、アイデアを得るためにはまず心の準備が必要なのである。アイデアを得るためにまず必要なこと。それは知識でもなく、技術でもなく、”心の準備”です。”心のあり方”とも言えます。それが、「アイデアなんて考えつくはずがない」という思いを捨てることです。
思いを捨て、いざアイデアを考える時に大切なこと。「いっぱい出す」。
アイデアを生み出す過程全体をうまく動かすには、どんなアイデアでもいいからとにかくアイデアをいっぱい出していくことが一番だということだ。筋が通っているかとか、惜しいところまで来ているかどうか、などということは関係ない。新しくて、今までとは違った考えであればいいのだ。今までと違った考えであればいい。
アイデアは、生み出された瞬間はそれがどう育っていくかどうかまではわかりません。だからとにかく今までとは違った考えをじゃんじゃん出してみる。
そういうことを繰り返すうちに、「アイデアなんて考えつくはずがない」という気持ちも薄らいでくるかもしれません。
アイデアの出しすぎで批判された人はいないとにかくじゃんじゃん出してみて、あとからじっくり考えてみればいいんだと思います。
”アイデア”と呼べるかわからんけど、とりあえず何か考えが浮かんだら?
思いついたアイデアは、どうするべきか。浮かんだアイデアを、実際に使ってみればいい。考えを利用してみればいい。
そもそも使わずしてそれがいいアイデアなのかどうかなんて、わかりっこないんですから。
実際のところ、「アイデアをもっているが、そのアイデアを使って何もしない」のと「まったくアイデアをもっていない」のとは同じことである。せっかくアイデアをもっているのに、ないのと同じにしちゃうのはあまりにもったいないです。
却下されるかも?否定されるかも?
そういう怖さ、恐れがあるかもしれません。でも、使わなければないのと同じ。もしかしたら、意見をもらえたりして、そのアイデアがどんどん育つかもしれません。
ラルフは却下されたことを決して敗北とは思わなかった。却下されるのはよりよいアイデアへたどりつくためのチャンスだと思っていた。自分が思いついたアイデアを、実際に使ってみる。勇気の出しどころです。
勇気とは、おそれないことではない。勇気とは、こわくても、絶望に襲われていても、危険を冒して前に進むことだ。
おわりに
本書にはアイデアを生み出すための心のあり方と、ちょっとしたテクニックが書かれています。テクニックとはつまり、着眼点やものの見方について。「組み合わせる」であったり、「質問を変えてみる」であったり。
そういったことも確かにアイデアを生み出すための手助けをしてくれるものと思います。でも、それ以上に大切なのが、”心のあり方”、だと思います。
ぼく自身、アイデアを生み出せてるんかどうかはわかりませんが、少なくとも「アイデアなんて考えつくはずがない」なんてこれっぽっちも思っていません。
心のあり方ひとつで、自分から生み出されるかもしれないアイデアをもみ消してしまうなんてなんてもったいない。そう思ったりします。
なんにせよ、できないと思っているよりもできると思った方がいいわけで。そんなお気楽な感じでいきたいもんです。
では、お読みいただきありがとうございました。