人生を楽しむために、実はすごく大事なんじゃないかと思うこと。〜脳の気持ちになって考えてみてください。を読んで〜

ほぼ日刊イトイ新聞で去年連載された「脳の気持ちになって考えてみてください」です。脳について研究なさっている池谷裕二さんと、糸井重里さんの対談です。
とにかく「おもしろっ!」と思ったので紹介します。

第1回 研究者としてのピーク。
第2回 自由は後づけ。
第3回 ことばとからだの逆転。
第4回 大きな海流に乗って。
第5回 自分で積極的に動いたときの反応は10倍。
第6回 1円と100円の実験。
第7回 体は事実を知っている。
第8回 脳の気持ちになって考えてみてください。
第9回 脳は、身体あってのもの。
第10回 コミュニケーションにすぎない。
第11回 ネアンデルタール人と人類の遺伝子。
最終回 それが「しあわせ」なのかもしれません。

おもしろいことプラス、日々を楽しく過ごすために大切なんじゃないのかなと思うことがたくさん書かれています。
詳しい内容はとにもかくにも読んでみて下さい。すごく興味深い話がいっぱいなので。
中でもとても心惹きつけられたのは、次の二点についてでした。

  • 自分から積極的に動いたとき、脳は10倍反応する
  • 意識がなにかを感じるのは、事実が意識に届くというよりも、自分の皮膚とか体に現れた症状を意識が観察しているという可能性が高い

自分から積極的に動いたとき、脳は10倍反応する

この事実は、学ぶとき・教えるときどちらにおいても大切だと思います。
教えるときには、学ぶ人が興味を抱くような、自分から知りたい、やってみたいと思うような指導が、ものすごく脳みそにとっていいということです。
また、学ぶときにもこの事実を知っていたら、今より少しでも学ぶことに対して、それがたとえ興味があるにしてもないにしても、積極的になってみようかな、という気持ちになります。
しかし10倍ってえらい違いですね。

意識がなにかを感じるのは、事実が意識に届くというよりも、自分の皮膚とか体に現れた症状を意識が観察しているという可能性が高い

この事実を裏付けるようなこんな実験結果があったそうです。

なにか物事を決断するときに、同じ決断でも腰骨を正して、背筋をピンとして決断したもののほうが、猫背になって決断したものよりも、やっぱり自信が持てる

こんなふうに身体に意識が引っ張られる。楽しみたけりゃ笑えばいい。楽しい気持ちを行動で示すことって、一緒にいる人にとっても嬉しいですし、自分にとっても楽しいことなんですね。

2パーセントいつもより笑うだけでも、気分は楽しくなる。

みーんなが今より2パーセント笑うだけで、案外世界は良くなるのかもしれないなぁなんて考えたりしてみるのも、楽しいです。

さいごに

ほかにも「へぇー!」や「そうやったんやー!」がいっぱいつまっているので、ちょっと時間があいたときにでもぜひ読んでみて下さい。
お二方の対談は、過去にこんな本も出ています。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)池谷 裕二 糸井 重里

新潮社 2005-06
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まだ読んだことはないのですが、すごく読んでみたいです。
では、お読みいただき、ありがとうございました!

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