生徒の記録を毎日付ける

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毎日生徒の記録をつけています。ぼくが担任しているクラスの生徒数は9人。20分ほど時間を使って、その日一日の生徒の様子をサササッと記録するようにしています。

テンプレートを利用する

毎日9人分について書く、という行為は、必要であるとは分かっていても”めんどうくささ”というのを伴ってしまいます。で、この”めんどうくささ”は、継続の大敵です。いままで何度「あぁ、めんどくさいから今日はいいか。。。」と考えてしまってそこで継続が途絶えたことやら。”めんどうくささ”できる限り軽減する必要があります。
■毎日「何書こう?」はめんどうくさい
毎日「何書こうかなぁ」と考えなければいけないのはちょっとしんどいです。たかが9人分ですがそれでも毎回書くことを考えていては、なかなかすんなりといきません。そこでテンプレートを自分で作成し、「これについて書く!」というのをあらかじめ決めています。

内容について現状は、「すごい!」「気づき」「課題の進捗」「保護者とのやりとり」としています。また、見直してどんどんよくしていく必要がありますが、心がけていることは”良いところ”に目も向けるようにする、ということ。記録には「〜〜がまだできない」などは書かず、「〜〜ができた!」で埋めるようにしています。その方が書いていてうれしくなってくるし、ほめることに敏感になっていくので。
■「一年間の目標」も載っけておく
記録のテンプレートには、年度当初に定めた、その生徒の「一年間の目標」も載せておき、常に確認できるように、目に入るようにしています。一年間の目標の存在は大切なはずなのですが、常に確認していないと、毎日が過ぎていく中でその目標が意識の中から消えてしまいます。それは避けたい。指導の”軸”を持っておくためにも、目標は常に把握しておきたいものです。

使用しているテンプレートは一週間単位で書いてく物で、そのため一週間ごとに”今週の支援策”というものを決めるようにしています。もちろん「一年間の目標」に則っており、今週は具体的にどう接していくのかを書いた物です。

記録の活用

とった記録はどうするか。放ったらかしにしておくなんてもったいない。定期的に見返します。
■実態把握
記録をとっていくことは、すんごく大切です。人の記憶はあいまいで、いつの間にかゆがめられてしまうもの。で、たいていはそれに気づきません。記録をつけていなければ。

そんな状況では生徒の実態を正確に把握することはできない、と思うのです。記憶にまかせるのはすごく頼りない。なので毎日記録をとることはすこぶる大切なんです。
■成長を感じる
”できた!”にフォーカスを当て、日々何ができたかを記録していってます。過去の記録と見比べると、まだ半年間しかつけていないわけですがそれでもできることは確実に増えている。生徒一人ひとりの成長を感じることができます。それがすごくうれしい。記録をとり続けるモチベーションにもなります。その子は何ができるのか、現状を正確に把握することもできます。
■次の担任へ
「生徒の実態を把握する」ことは、特別支援教育においてもんのすごく大切です。より良い支援をしていくためには、生徒について正確に知ることが最重要とされます。でも、「正確に知る」と簡単に言いますが、それはすごく難しく、時間がかかるもの。担任として関わることができるのは1年という短い時間です。「1年かけてすこしずつ実態を把握して、ようやくわかったかなというときにはクラス替えがあり、また実態の把握に勤めていくことになる」という話を聞いたことがあります。この状況はあまり好ましくありません。もっとよい支援をしていくためには、次の担任へとその生徒の実態をできるだけ正確に、細かく伝えることができた方が良いと思うんです。そして次の担任の方へ生徒の実態を伝えるためにも、日々の記録というのはとても重要なものになってくるだろうと確信しています。

おわりに

記録するということはすこぶる大切です。そしてその記録を自分だけにとどめておかず、共有して教員が協力し合って生徒の支援体制というのを築いていく必要がありませ。

記録すること、そしてそれを伝えることの努力は惜しむべきではありません。それを強く心に刻み、これからも日々生徒の記録をとっていきたいと思います。

では、お読みいただきありがとうございました。

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