上手な脳の使い方〜「脳が冴える15の習慣」を読んで学んだこと〜
毎日ただがむしゃらに、やみくもに頑張る。それができる人が中にはるかもしれませんが、たいていはそんな無茶を続けてしまうと疲れていやになってしまうはず。”ただやみくもに”頑張るのではなく、”自分の力を引す”ような取り組みを日々行っていくことで、効率的に、それでいて自分にとって快適に毎日を行動していけるのではないかと思います。
十分寝る
基本中の基本とも言える「睡眠時間の確保」ですが、実際は削ってしまっている方も多いのではないのでしょうか。最悪なのは「忙しいから寝る時間を削る」という発想です。本書ではそれを”最悪”とまで言っています。それほど、睡眠時間を削るという行為は、脳にとってはよろしくないことなんでしょう。誰でも経験があると思いますが、「寝不足で頭ぼぉーっとしてどうにもこうにもいかないや」ってなってしまっては効率的もへったくれもあったもんじゃない。脳がちゃんと働くことができない状況は、何としても避けたいところ。寝不足で良いことなんて一つもないじゃないかと思うので、睡眠時間の確保は最優先していきたいものです。
準備運動をする
さっきまで寝転んでいた方が、いきなり全速力で走ったとして自己ベストなタイムをたたき出すことはまずできません。体を効果的に動かすためには、”準備運動”が欠かせません。それは脳にとっても言えること。なんたって脳みそもまぎれもなく体の一部なのですから。「いきなりトップギアで」ってわけにもいかないので、まずは軽く働かせてやることが必要です。準備運動には、「片づけ」がけっこう有効なようです。
部屋の片づけです。パッと状況を判断して、気になったところを片付けていく。これは手の運動であると同時に、前頭葉が司る選択・判断の機能を大まかに使う活動でもあるので、脳の準備体操に最適だと考えられます。確かに片づけは、手に取ったものの「使う/使わない」「いる/いらない」を判断する、選択・決断のオンパレードです。これが前頭葉にいいんですね。また、片づけでは多少なりとも体や目を動かすことにもなり、それも脳にとってはいい刺激です。
そんなわけでぼくも、夜行っていた「断捨離」を、朝にすることにしました。
制限時間を設ける
脳には「基本回転数」と呼ぶべき要素があるそうです。「基本回転数」は、つまりは頭の回転の速さ。これを高めるために必要なのが、”準備運動”とそれにもう一つ。「制限時間」です。制限時間がない状況とは、つまりは基本回転数を上げる必要がないということ。基本回転数を上げる必要がないのに、脳が自ら進んであげてくれるとは思えません。多少はお尻を叩いてやらないと、脳は動いてはくれないということでしょう。まずは脳に準備運動をさせて、基本回転数が上がりやすい状態をつくっておく。次に、時間の制約がある中で仕事をし、集中力、頭の回転の速さを高めます。この時間の制約というのは、長くても2時間が限度身体も脳も同じです。準備運動であたため、ググッとギアを上げてトップに持って行く。ずーっとトップの状況が続くわけではないので、最後は軽く流して休憩。また動かしたい時は準備運動から入り...それの繰り返し。一日に何回トップギアの状況を作り出せるかがカギとなりそうですね。
行動予定を立てる
ぼくは毎朝、その日一日にやること(タスク)をどの時間帯に行うかを決めている、つまり”デイリータスクリスト”なるものをつくっているのですが、それって脳にとってもいみたいです。脳の力を最大限に発揮させるには、自分の行動予定表を書くことも有効もちろん一つひとつのタスクには、それを行うのにかかるであろう時間を書き込んでおきます。そうすることで”制限時間”を設けることになり、脳の基本回転数をあげることができます。また、これはぼく個人の感覚的な話ですが、計画して見通しを立てておくってすごい安心できます。しっかりとした計画がないと、今日やらなければいけないことが全部終わるのか不安になりますし、いちいち「えーと、何しよう。これせなあかんから、、、あ!あれもせなあかんかった!」となったりして変に焦ります。不安や焦りが、脳の力を引き出すうえでプラスの作用をしてくれるとは思えません。一日の行動予定で見通しを立てておき、タスクの時間を決めてくことで回転数を上げる形をつくっておく。デイリータスクリストって、やっぱり大事ですね。
おわりに
本書ではいろいろな、脳が冴える習慣が15個紹介されているわけですが、いきなりすべてやり始める、なんて柔軟な対応をぼくはできないので、良さそうなものから一つひとつ自分の生活に取り入れていこうおと思います。試してみないとその良さなんて分からないですから、”とりあえずやる”をモットーに、じゃんじゃん試していこうと思います。では、お読みいただきありがとうございました。