今から、今日からやらなければ〜「ウォーレン・バフェット 賢者の教え」を読んで学んだこと〜

5072129956_641c4baaae_b

いっとき、株の勉強をちょこっとして、すこーしだけ取引をしたことがあります。ほとんどなんもわかってなくて、使えるお金も限られていたので、3万円の少額投資をしてみて、取引するとみるみる減少。結局1万円になっちゃったとこでやめました。惨々たる結果です。

まぁ3万円でどうにかしようという魂胆がもうそもそもの間違いみたいに感じますが、そんな株の世界で世界一有名なウォーレン・バフェットさんについて書かれた本をはじめて読みました。

なんでもそうですが、その道のプロフェッショナルはどんなことを考えてるんかってのは、とても興味がわくもんです。



ウォーレン・バフェット 賢者の教え―世界一投資家思考の習慣 1.0.1(¥85)App
カテゴリ: ブック, エンターテインメント
販売元: Keizaikai Co.,Ltd. - Keizaikai Co.,Ltd.(サイズ: 16.7 MB)
全てのバージョンの評価: (45件の評価)
+ iPhone/iPadの両方に対応

自分の領域に集中する

自分の能力を知り、自分の領域の範囲で勝負をしていく。これがほんとうに大切です。
理解できない分野はすっぱろあきらめ、どれほど世の中がもてはやそうとも手を出さなかった。
バフェットは能力の範囲にあるものだけに集中し、その枠を無理に押し広げたりしない。
ってのはわかってはいても、他の人がバンバン利益を出しているような、魅力的なものに手を出してしまいそうになるもんです。そこをぐっとこらえる。”手を出さない意思力”というものが必要になってきます。
どんなに魅力的に見えようと、誰が大儲けをしていようと、手を出さない意思力が必要だ。
一回の大当たりではなく、ずっと力を発揮していくためには、そういう魅力に打ち勝ち、自分の勝負できる範囲での挑戦を続けていくことが必要になってくるんでしょう。

たとえ、自分の能力の範囲で勝負をしても、続けていればときには負けることもあります。そんなときはさっさとひく。
負けが込んできたらさっさとおりることである。ツキがないのにゲームを続けるのは、馬の骨折に気づきながら、自然治癒を願って乗り続けるに等しい。
”負ける”ってのはあるいは、そこは自分の能力の範囲を超えてるのかもしれません。そんなときは、さっさとおりて次に進んだ方がいくらか得策です。

「価格」と「価値」

バフェットは、「価格」と「価値」を厳密に分けて考えるそうです。一見似たものに見えるこのふたつ。両者の定義の違いはなんでしょうか。
「価格」は何かを手に入れる際に支払う対価であり、「価値」はそこからもたらされる利益など
例えば、バフェットにとっては、お金も大きな価値を持つもののようです。
「本当に私はこの散髪に30万ドルを費やしたいだろうか」
散髪一回30ドルも出せばできるなら、散髪の「価格」は30ドルです。でもその30ドルがあれば、バフェットは運用していくことで10万ドルにも20万ドルにも、はたまた30万ドルにも増やすことができる。バフェットにとっては、30ドルというお金の持つ「価値」は30万ドルにもなります。

だから散髪一回でも悩んじゃう。洋服買うにも悩んじゃう。そんなけお金に価値があるのであれば、買い物にシビアになっちゃうのは当然です。

実際、バフェットはお金をたんまり持ってるにもかかわらず、着ている洋服や身につけているものにはあんましお金をかけないそうです。

「価値」基準でお買い物をする。無駄遣いをしないためにも大切な意識ですね。

人は習慣で行動する

ブログを書く習慣、語学を勉強する習慣、早寝の習慣。

"習慣化”ってのはすんごく大事で、いい習慣を生活に増やしていくことは必要なことです。

「テレビを毎日3時間見ている」っていう習慣は自分にとって良いものなのか。普段の生活を眺めて、一つひとつにそういう問いを投げかけてみるてことは必要かもしれません。
「人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早いうちに習慣化させるべきだ」
正しい思考とは、少なくとも周りの行動を基準とするものではありません。「みんながそうだから」と、あまり深く考えないのはバフェットは悪しき習慣ととらえます。
自分の頭で考え、自分の理解できることをしっかりとやっていくことである。
そういった習慣の一つひとつは、すぐに目に見えて今までの生活を改善するもんではないかもしれません。でも、人は習慣で行動するもの。その習慣の積み重ねが、長いスパンで見れば大きな違いになってくるはずです。
「頭脳も肉体も一つしかない。それを一生使わなければならない。ただ長い間、乗り回すだけなら楽なものだ。しかし、頭脳も体も大切にしないと、40年後に自動車と同じようにぼろぼろになる。それが今から、今日からやらなければならないことだ。10年、20年、30年後の頭脳と肉体の働き具合が、それで決まるんだよ」

おわりに

株の世界に生きているバフェット。とはいえ、考えていることは株の世界に限ったことではありません。

「自分の領域に集中する」ことや、「「価格」と「価値」を分けて考える」こと、「人は習慣で行動する」こと。どれも生活をおくるなかで、自分を高めるためにはとても大切です。

やっぱその道のプロフェッショナルなかたの言葉というものはおもしろい。

では、お読みいただきありがとうございました。


20121105213255

Twitterボタン

Add to Google RSS