倒すべき敵がはっきりすると、立ち向かうことができる〜「やりとげる力」を読んで学んだこと〜


Flickr20140124042142 by choiyaki

望む行動を習慣化して、継続する。それができない自分がいます。

長いスパンで見れば、ブログは3年以上続けることができていますし、1日15分間、数学に触れることも2年以上できています。でも、そのどちらにおいても、毎日やることができていない。ときには、何週間も間をあけてしまったりしている。基本平日にしかできていませんでしたし、休日どうしてもだらけちゃって、継続できない。ここ1年間ほど、そんな感じが当たり前になっちゃってました。

ずっと思ってはいたんです。抜けてしまう日なく、「毎日継続していきたいなぁ」と。

今、それができています。「やりとげる力」を読み、望む行動をとろうとする自分を邪魔してくる、倒すべき敵がはっきりしたから。

いくつかの工夫

毎日継続するために、これまでいくつかの工夫を試したりしてました。「朝イチ」を利用して、日々数学に触れることを習慣化しましたし(習慣化しやすいのは「朝イチ」)、やる時間を移動させて、自分が行動しやすそうな時間に配置したりもしました(夏場のランニングは、早朝に限る)。アプリを利用して、行動を後押ししてもらったり(日々のルーチンは”DailyDeeds"で管理する)、同時に2つ記録し、モチベーションを上げたりも(継続するために、別のものも記録する)。

これらの工夫は、確かに有効で、今でもアプリによって記録をつけていますし、朝イチの時間は利用しまくっています。

いろいろと仕組みの整備は整ってはいたんですが、”毎日継続”は、高い壁として自分の前に立ちふさがっていました。

それを壊す日は、唐突にやってきました。その壁の、敵の正体がはっきりしたとたんに。

レジスタンス」

「やりとげる力」の第1部、「敵を知る」にて、敵の正体がはっきりとします。本書では、この敵のことを「レジスタンス」と言っています。レジスタンスとは、ものごとをはじめる際の、「やると決めてたけど、どうしよっかなぁ」って思ってしまう気持ちのことです。

誰もが経験したことがあるとおもいます。早起きをしようと決めていたけれども、心の中の「もうちょっと寝たって仕事には遅刻しないんだから、別に早起きしなくてもいいじゃんかよ」という声に説得されたこと。ランニングをしようとしていたけれど、「今日はさぶいぞー。そういえば連日よく歩いてて、足も疲れてるんじゃないか?今日は休みでもいいんじゃないかい」と、説き伏せられたこと。勉強をしようと思っていたけれども、「気分がのらないだろ、そんなときはやらなくてもいいんじゃないか?また明日勉強の時間をとればいいんだし、今日はいったんやめておこうよ」とささやかれ、従ってしまったこと。

レジスタンスは、神が私たちひとりひとりの遺伝子に刷り込んでくれた人生の青写真を邪魔するもの
そんな存在こそがレジスタンスなわけです。レジスタンスは、倒さないことには、成長することができません。ブツブツと魅力的なことを言ってくるやつですが、そんな言葉には耳をかさず、倒さねば。
レジスタンスは、なすべきことからあなたを引き離すため、ありとあらゆる手段を講じる。嘘をつき、ありもしないことをでっち上げ、すべてをごまかす。誘惑し、いたぶり、甘い言葉で語りかけてくる。
レジスタンスがやっかいなのは、やろうと思っていることが、自分の成長にとって大切であればあるほど、力を増してくることです。より巧妙な嘘をつき、より魅力的な誘惑をちらつかせてきます。

ただこの事実は、一つの指標として役立ちます。レジスタンスの威力がましているということは、それはすなわち、やろうとしている行動が、自分の成長にとって大きなプラスをもたらしてくれるということ。レジスタンスの威力が増している時ほど、完膚なきまでにやっつけてやればいいんです。

しようとしている行動が、魂の成長にとって大切であればあるほど、レジスタンスの勢いは強くなる。
レジスタンスの力の源は、自分のなかに存在する「恐れ」です。成長に大切であればあるほど、それを成し遂げることは難しく、新たな挑戦も含んでいることでしょう。そんなときって、やっぱりビビってしまいます。恐れをなして逃げ出したくなったりします。その「恐れ」こそ、レジスタンスの力の源なわけです。

手強くなるレジスタンスですが、倒さなければ先への成長は望めません。恐れていることを認め、それでも行動していく。恐れの感情を、勇気をもって克服しなくてはいけません。避けては通れない戦いなんです。
レジスタンスに生まれ持った力はない。われわれからすべてのエネルギーを得る。われわれの恐れが、レジスタンスを強くしてしまうのだ。
自分の弱い心につけこんでくるのがレジスタンスです。弱い心そ吹っ飛ばし、何度も襲い来るレジスタンスを倒し続けてこそ、前に進むことができます。

おわりに

やろうと思うことにとりかかりやすいように、仕組みを整えることは大切ですし、確かに有効ではあります。でも、中心にあるのは、「やってやるんだ」という気持ちです。それがないことには、いくら仕組みを整えても、脆くも崩れ去ってしまいます。

これまでのぼくは、仕組みを整えることにばかり力を入れ、気持ちをおろそかにしていました。「まぁ、ちょっとずつ進んでいけたらいいかな」程度にしか考えていませんでした。だから何度も習慣化に取り組んでは、失敗していたのだと思います。

いくら高性能の、燃費のいいエンジンをもっていても、ガソリンがなければ車は走りません。同じように、いくら仕組みを整えて、少しの意志力で行動できるようにしていても、「やるぞ!」という強い意志がなければ行動にうつることはできません。

本書は、そんな当たり前のことに気づかせてくれました。

では、お読みいただきありがとうございました。



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