「断捨離」の「断」!〜「不思議なくらい心がスーッとする断捨離」を読んで学んだこと〜
モノが増えたら逆戻り
「断」=いらないモノが入ってくるのを断つ「捨」でモノを減らし、自分が管理できるほどまでになったとしても、またどんどんモノを手に入れていってしまうと元の木阿弥。「減った!減った!」で油断していたらまた増えてしまうあたりは体重と一緒です。「断捨離」一番の目的は、”減らす”ことではなくて”片付いた状態をキープできるようになる”こと。そのためには、自分が管理できるモノの量を保つためにも、モノが必要以上に入ってこないようにしなくちゃいけません。はい、「捨」の次は「断」です。
「捨」=家に溜まったガラクタを捨てる
「離」=モノに対する執着から離れ、ゆとりある”自在”の空間にいる
いらないものは買わない
「いらないものは買わない」。「断」の大原則です。「いらないモノ」は断固シャットアウト。
そして、溜まったモノはとにかく捨てることです。
買うときのハードルは上げて、捨てるときのハードルは下げて。よくよく考えてみると、「なんでこれ買った?」というようなものが結構あったりします。買い物に行けばやれセールだ、3割引だ、とお店側は購買意欲を沸き立ててきますし、ネットだとわざわざ買いにいく必要もなく、買い物への敷居がすごく低くなっています。「今お得だから買わないと」「とりあえずポチッと買っとくか」となってしまいがち。”本当は必要のないもの”の判断って、瞬時にすることはなかなか難しかったりします。「ほしい!ほしい!」とヒートアップしていることも多く、そんなときに買ったものは「なんでこれ買った?」現象になりやすいように思います。
「ほしい!」と思ったら、一呼吸置いてみる。ちょっとしたことですが、買う時のハードルをあげるとはこういうことなんでしょうね。
捨てるのは、大変で疲れる
まず「捨」からはじめるのは、モノを減らすことの他にもう一つ理由があります。いろんなモノを捨てる際には、思い出の品をどうするのか、これは使う?使わない?必要?不必要?、等の判断をひっきりなしに迫られます。その都度決断決断、また決断していかなければならず、結構大変な作業です。「捨」をまず経験することによって、「断」への意識が高まっていきます。
「こんなに捨てるのが大変なら、モノを買うのも慎重にならなくては」と心に刻み込まれるからです。「捨」でモノと自分と向き合い、モノと自分との関係性を改めて理解することで、「断」がグッとらくになってくるそうです。
”もったいない”の再定義
モノと向き合い、自分とも向き合うと、そこに愛しさがわいてくる。モノを手に入れるということは、そのモノの一生を引き受けるということに他なりません。つまり、手に入れることはとても責任をともなうこと。そう考えれば、ただ何となく手に入れるのではなく、自分はそいつを本当に活かすことができるのか、一度立ち止まって考える必要があります。そしておそらく、きちんと考えた上で手に入れたほうが、愛着もわき、さらに大切にしていくと思うんです。
すると、モノを自分の手元に置く前に、「本当に必要?本当にそのモノを活かせるの?」と立ち止まって考えるようになります。
また、いったん引き受けたなら最後まで愛しんで使おう、と思えるようになってきます。
これこそが本当の「もったいない」の精神。
手に入れることは一生を引き受けるということ。それをしっかりと心に刻んでおきたいと思います。
おわりに
モノは何も言ってくれませんし、ただただ持ち主に使われるのみですぐに忘れてしまいがちですが、モノもたらしてくれる恩恵ははかり知れません。そのことに感謝しつつ、しっかりと恩恵を受け止めることができるモノだけを手に入れていきたいですね。では、明日は「離」について。お読みいただきありがとうございました。