【数学雑記】ゲームを用いて数学を学ぶことについて


ゲームにはいろんな種類があります。ボードゲームだったり、テレビゲームだったり。数学でゲームというと、確率の分野でよく単純なゲームの勝者となる確率を求めたりもします。
昨日こちらの記事を読みました。
数学に苦労する子供にはゲームが役に立つという大学教授/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム
数学にビデオゲームを取り入れる試みを研究しているらしいのです。

あらゆる手をつくす

数学に興味を持ってほしい、楽しいんで欲しい。そのためにも、数学を楽しむ「引き出し」を多く持ちたいと常々思っています。
数学の「ここがおもしろい!」と思う部分は、人によって違います。とにかく数学のいろんな楽しさを提示していく事で、そのどれか一つでも興味を引く事ができればそこを足がかりに、楽しい数学の世界へ導いていけるのではないか、と考えています。

「ゲーム」という手段

上記の記事では、どのようなゲームなのか具体的なことには一切触れられてはいませんが、非常に興味をそそられます。記事内でゲームの開発を手がける大学教授は、「数学教師の役割は根本的に変わってしまう」と述べています。ビデオゲームらしいのですが、何か画期的なものなのかもしれません。
数学に興味を持ってもらう一つの手段として、ゲームというのもありだと思います。しかし、ゲームを利用することは同時にいくつかの不安も抱きます。
一つは、数学を楽しむためのゲームであるはずが、ただ単にそのゲームが楽しむところで終わってしまうのではないか、とういことです。そのゲームをやることで、「数学楽しい」とはならずに、「ゲームは楽しい。数学には興味ない。」状態に陥ってしまうと、ゲームを用いる目的が違ってきます。
二つ目には、「論理的思考力」を鍛える事ができるのかです。数学を学ぶ大きな理由の一つが論理的思考力を鍛える事です。ゲームの具体的内容が分からないのでなんともいえませんが、論理的思考力を鍛えるためには問題の解答を記述したり、証明をしたりという行為が必要不可欠です。文章で論を展開していく事が抜けているのであれば、どんなに画期的でもそのゲームにすべてをゆだねるという事は危険です。

あくまでも手段

ゲームで興味を引き、そこから数学を楽しむ世界に学ぶ物を引き込んでいく。ゲームはあくまでも一つの手段であり、ゲームを用いる事が目的になってしまってはいけません。とはいえ、数学を面白くするツールの一つとして、このゲームには大いに期待したいです。

おわりに

いろんな方々が数学嫌いをなくすために様々な取り組みをやっています。それを見るたび、聞くたび、ぼくもこうしちゃおれんと奮起させられます。そうゆう試みが楽しく数学を学ぶ方を増やすことにつながっていけばいいな、つなげていかねばならないと強く思います。
では、お読みいただきありがとうございました。

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