手帳を相棒にする〜「7つの習慣に学ぶ手帳術」を読んで学んだこと・実践したこと〜


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Moleskineのポケットサイズ方眼が、ぼくの手帳です。というか、基本的にはメモ帳としていろーんなことを書き付けていっており、メモ帳として働いてもらいつつ、手帳ページを加えて手帳化している、という感じです。

手帳ページを加える〜Moleskine手帳化計画その3〜

ある程度使い方は固まり、いい感じに、愛着を感じながら毎日ポッケに入れております。

それとは別に、毎年一年間の「目標設定」をし、それを毎月の目標に落とし込みながら達成に向けて行動しています。が、昨年の10,11月ごろから、ガタガタしだし、十分に月の目標設定を行うことができてませんでした。あぁ、いかんなぁ、何かしらやり方を変え、また立て直していかななぁと思っていた時に、本書を見つけました。幸い、Moleskineは手帳として変わりなく活躍してくれていたので、本書を参考にしながら、Moleskine手帳を中心に据えて、目標設定を立て直していこう、と思ったわけです。

2ヶ月が経ちましたが、だいぶいい感じです。

手帳は、「コンパス」


手帳は 、

◎ 「コンパス 」 =進むべき正しい人生の方向を知るためのツ ール

として使うべきもの

本書は手帳の使い方に関しての本なのですが、手帳でタスクやあらゆるスケジュールを管理することを目的としてはいません。手帳を、”進むべき方向を指し示してもらうもの”として使っていくことを目的としています。

ぼくは、Moleskineは手帳として使うよりも、メモ帳として使い、手帳ページを付け加えて運用しています。タスクやらスケジュールは、WorkFlowyやGoogleCalで管理してるので、これらを手帳に書き付ける必要は、基本的にはありません。そんな、手帳にてガツガツタスク管理をしていないぼくにとって、本書の指し示す「コンパス」という使い方が、どうやらしっくりきそうだぞ、と感じました。さらには、「コンパス」として機能してもらうためには、どこに向かうべきか、目標が必要になります。本書に書かれていることが、目標設定がガタついているぼくに、たくさんの示唆を与えてくれることとなりました。

手帳を「コンパス」として機能させていくためには、自分にとってとても重要なこと、進むべき方向を、手帳に教えてもらいながら、判断できるようになることが必要です。


あなたが 「何が自分にとって本当に一番大切か 」 「どちらの方向に進むべきか 」を判断できる 「習慣 」を身に付けること 。

手帳によって、どう進むか判断する”習慣”を身につけること。「どちらの方向に進むべきか 」判断ができるようになれば、進むべき方向を誤ることはなくなります。手帳にその役割を与え、的確に判断できるようになることこそ、本書の終着点、というわけです。

一週間が基本単位

手帳には、一ヶ月を見渡すことのできるマンスリータイプや、1日1ページのデイリータイプなどあります。本書で推薦しているのは、ウィークリー。”一週間”という期間は、一ヶ月を見渡すよりも詳細に1日を眺めることができ、かつ、1日単位よりも、視野を広くとることができます。

そして、手帳をコンパスへと仕立て上げる第一歩は、これまでの一週間を振り返ることから始まります。


【ステップ 1 】 1週間を 3色蛍光マ ーカ ーで振り返る

【ステップ 2 】 「あなたの憲法 」を書き出す (見直す 、確認する )

【ステップ 3 】 1週間の 「役割 」を明確にする

【ステップ 4 】 1週間の 「目標 」を決める

【ステップ 5 】 「大きな石 」を先に入れる

【ステップ 6 】 「最優先事項 」を考えながら実行する

これまでの一週間を振り返り、自分にとって何が重要か明確にするのがステップ1。その重要なことから、人生における自分自身の憲法ーミッション・ステートメントーを設定するのがステップ2。そこからあぶり出される、自分の役割を明確にし、目標を定めるのがステップ3,4。その目標達成に必要な行動を、まずなによりも優先してスケジュールに組み込んでおくことがステップ5。それら重要なことを実行していく、ステップ6。

この、ステップ1〜6を、一週間のサイクルで回していくことで、手帳が「コンパス」に、「どちらの方向に進むべきか 」を常に指し示してくれる存在になってくれる、というわけです。

ぼくはこれまでに、「7つの習慣」を読み、ミッション・ステートメントを定めていました。なので、比較的これら6つのステップを取り入れやすかった、と言えます。「7つの習慣」を読んでいるか否かで、本書の内容をとり入れやすいかどうか大きく変わってくるかもしれません。

週次レビューを一新

ステップ1〜6を取り入れたいがために、これまで行っていた週次レビューの項目を一新することにしました。

7つの習慣に学ぶ手帳術」での手帳の使い方は、手帳を自分の進むべき方向を指し示してくれるような存在にすることを目的としています。そのためにも、一週間を振り返り、何をすべきか考え、目標を設定し、その達成に必要な行動を、まずなによりも優先してスケジュールに組み込む必要があります。つまり、日々の雑多な「タスク」を管理することよりも、自分のミッション・ステートメントに則した行動をまず先に組み込んでおく、ということ。ミッションに則した行動を先に定め、その後に日々のタスクを組み込んでいく、という順番になります。

そこで、その二つを分けてレビューしていくことにしました。具体的には、以下の項目を、上から順番にこなしていくようにしました。

  • 人生管理
    "「これをするために、自分は存在する」と思える行動を、管理する。"

    • 1.EvernoteやらMoesineの一週間分のノートを見返す
    • 2.前回の週次レビューを見返し、達成度を評価する
    • 3.ミッションと役割の確認・修正
    • 4.年間目標、月間目標を確認
    • 5.役割ごとの、一週間の目標設定
    • 6.週間目標をモレスキンに書き写す
  • タスク管理
    "「やること」「やりたいこと」を管理する"

    • EvernoteやらMoesineの一週間分のノートを見返す
    • 1年前の「次の一週間」を見返す
    • 年間予定表を見返す
    • 各プロジェクトを見返す
    • カレンダーを見返す
    • Someday&Dreamlistを見返す
    • 43Tabsにタスクを組み込む

「人生管理」と書かれているほうの項目が、自分のミッションをもとに、ステップ1〜6に従って、次の一週間に自分の進むべき方向を明らかにしていくフェーズ。「タスク管理」と書かれている方の項目が、ミッションに則した行動を考え終えた後に、日々のタスクをレビューしていくフェーズとなっています。わけることで、優先的に、ミッションに則した行動を、日々に組み込むことができるようになりました。定めた目標を達成できる割合も、なかなか高く、充実しています。今後も、これに手を加えつつ、週次レビューを行っていくこととなりそうです。

おわりに

本書を読む前から、毎朝ミッション・ステートメントを読む、というのを続けていました。でも、ミッションを毎日読んでても、どうもいまいちその方向に進むことができているのか、よくわかりませんでした。それは、
普段の1日1日の”行動”にまで、ミッションを浸透させることができてなかったからなんやろうな、と感じました。ただ読んで終わり。だから、そっちに向かっていく力にはなりにくかった。

いまは、まずミッションを元に目標を定め、スケジュールを組んでいるため、小さくても、一歩一歩進むことができている実感があります。だって、手帳を開けばそこには、今までの歩みを、目標への一歩一歩をすぐに確認することができるんですから。

では、お読みいただきありがとうございました。